DCEM

[ 2001年 07月 28日 ]

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プロローグ
夜のソウルを出発した飛行機は夜明け過ぎになって、広々としたオーストラリアの草原が見下ろせる場所へ出た。島の国、オーストラリア。

シドニー北部に位置するゴールドコーストは世界的に有名な休養地である。そのため多くの若者達が観光業に携わっている。

オリンピックの際、環境オリンピックというスローガンを掲げるほど、きれいな環境を誇るオーストラリア。その中でももっとも美しい所として指折りに入るゴールドコースト。

この美しい自然を創造された神様の御わざを感嘆するばかりである。

新しいアイデンティティ、新しい魂、新しいビジョン、新しい人
「社会と文化が発展すると、時代の価値も変わるものであります。しかし変わってはいけないものがあります。聖書が語る真理、イエス・キリストのいのちの福音です。」

チョー先生は、何の問題もなく生きているオーストラリアのクリスチャン達に新しい価値観の確立がなによりも重要だと強調した。

キリスト教国家として礼拝を捧げながら過ごしてきながらも、低迷している彼らの信仰を哀れんだのか、世俗文化と妥協しながら生きているクリスチャンの様子にいたたまれなかったのか、チョー先生は新しい価値から生み出された新しい魂、新しい夢が新しい人をつくると強調した。そしてその出発点は決して変わらない私達の価値基準であるイエス・キリストだと強調した。新しい価値観で世界を見ると違う世界が広がると指摘し、私達が抱えている問題も、変えられた新しい目で見ると解決法が見えると主張した。

変えられたキリスト教国家
ゴールドコーストからあまり離れていないシドニーでオリンピックの準備が真っ最中である9月下旬。ゴールドコーストは一人の東洋人牧師の強いメッセージで新しい生命力を得た。以前は『ホワイトオーストラリア』という白人優遇政策を打ち出すほど、差別してきた有色人種によってゴールドコーストは徐々に砕かれつつある。自分を捨て、キリストの愛が溢れる新しい社会を造って行く、キリストの小さい革命家として生まれ変わっているのである。

新しい挑戦は若者たちに一層強く伝わった。一週間しか過ぎてないにも関わらず、ゴールドコーストの多くの若者たちは本当の命はなにか、本当の平安と休息はなにか、新しい人生に向かっての挑戦が何であるかを悟った。また彼らは、彼らの悟りの出発点が「新しい価値観、新しい魂、新しいビジョン、新しい人」にあり、一人の東洋人牧師のカリスマ的な訴えに根付いているのを知っている。新しく生まれ変わった若者達の賛美は、ゴールドコーストの美しさと共に、神様への香ばしい捧げ物として捧げられた。